弘前大学大学院保健学研究科 医用工学/医療情報工学 野坂研究室

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弘前大学大学院保健学研究科 医用工学/医療情報工学 野坂研究室

医農分野

医農分野

研究概要

医農分野 研究概要

青森県は3方を海に囲まれ豊かな海産資源を有しているほか、内陸の平野部・山間部では農林業も盛んな地域であり、1次産業が地域産業の主体となっています。一方で、癌・脳血管疾患・心疾患は全国ワースト3位に入る短命県であり、生活習慣病も全国平均を上回る罹患率であるなど、豊かな食資源イメージとは裏腹に食生活の改善による健康増進が求められています。

本研究室ではこのような背景において、青森県の地域素材が有する医学的機能性を最大限に利用し、健康増進に役立てるべく、医学的食品機能性素材の探索と作用機序の解明、またこれら資源の産業応用化に取り組んでおります。

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研究テーマ

本研究室では以下の研究テーマに取り組んでおります。

医農分野 研究テーマ

  1. 青森県産農林地域資源の医学的機能性評価
  2. 青森県産水産加工における産業廃棄物の医学的機能性評価と再資源化
  3. 農産物生産・加工過程で発生する産業廃棄物の医学的機能性評価と再資源化
  4. 機能性素材を活用した新商品の開発支援(健康食品、化粧品、医薬部外品など)
  5. 青森県産食品素材の流通・販促に関わるマーケティング調査

これまでの研究成果

研究テーマ
サケプロテオグリカン(SPG)による骨粗鬆症予防効果の研究 
研究成果
少子高齢化に伴い高齢女性が増加するとともに、骨粗鬆症罹患者も増加しています。
骨粗鬆症とは一般的には女性の閉経後によるエストロゲン不足によって生じる骨密度の低下などによる骨質の劣化によって強度が低下し、骨折しやすい状態になることをいいます。骨粗鬆症予防にはカルシウムを多く含む食品を摂取することが望まれますが、カルシウムだけでは骨密度の低下を防ぐことはできず、また骨粗鬆症になると長期間にわたる治療が必要となりますが、現在効果的な治療薬は開発されておらず、新たな新機能素材の開発が求められています。
本研究室ではサンスター株式会社様からの共同研究依頼を受け、サンスター株式会社様の特許出願技術を用いて抽出したサケプロテオグリカン(SPG)の骨粗鬆症予防効果を動物実験によって検証致しました。その結果、SPG投与群と非投与群との間で大幅な骨質劣化予防効果を発見し、新たな骨粗鬆症予防効果機能性食品素材であることが明らかとなりました。
これまで骨質劣化を予防する効果的な素材は報告されていないことから、本素材は極めて有用性の高い素材であると考えられます。
今後の研究予定
これまでの研究成果を踏まえ、サケプロテオグリカン(SPG)のさらなる機能性を、サンスター株式会社様との共同研究にて明らかにしていく予定です。  

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研究内容 一覧

研究室概要 研究者紹介

弘前大学大学院保健学研究科 (弘前大学医学部保健学科)

〒036-8564
青森県弘前市本町66-1
総合研究棟(本町) 5F
TEL.0172-39-5918

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