弘前大学大学院保健学研究科 医用工学/医療情報工学 野坂研究室

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弘前大学大学院保健学研究科 医用工学/医療情報工学 野坂研究室

「全血アルブミン分析装置」の特許出願について

弘前大学(大学院保健学研究科)では今年度、総務省 戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)※1地域ICT振興型研究開発(フェーズⅠ)の採択を受け、「医療過疎地域における在宅医療PEM患者栄養モニタリングのための在宅-診療所医療連携支援システムの開発(研究代表者 野坂大喜講師)」を実施しておりましたが、この度、本課題の研究成果として特許出願「全血アルブミン分析装置および全血アルブミン分析方法(特願2017-216122)」を行いました。

また本研究成果は第29回世界病理臨床検査医学会連合会議 WASPaLM2017(国立京都国際会館、平成29年11月15~18日開催、http://www.congre.co.jp/waspalm2017/)において発表致します。

(特許出願概要)

各地方自治体においては2025年に向けて急性期病院を在宅医療へと転換すべく地域医療計画を策定し、医療機関の統廃合を進めています。しかし青森県をはじめとする北東北地域は、従前より医療資源が不足した医療過疎地域であるため、在宅医療への転換が進行するほど、医療スタッフの到着を待つ患者だけでなく、移動する医療スタッフも多大な負担を強いられることとなり、地域医療の維持が困難となる恐れが懸念されています。

今後の地域医療の維持においては、医療機関と在宅医療とをより緊密に連携させることが必要となることから、在宅医療現場でのICT利活用による医療支援が期待されておりますが、実用化に至っている在宅医療用の臨床検査装置は少ない上に、医療機器のICT化への対応も遅れているのが現状です。

このようなことから、弘前大学大学院保健学研究科では今年度より標記事業の採択を受け、在宅医療と診療所をICTによって有機的に連携させるための在宅医療患者栄養モニタリングシステムによる新たな遠隔医療システムの実用化に向けた研究を進めて参りましたが、この度、研究開発成果として平成29年11月9日付けで「全血アルブミン分析装置および全血アルブミン分析方法」を特許出願(特願2017-216122)致しました。本装置は栄養管理指標の一つである血清アルブミン値を全血1μLで分析可能な小型POCT装置となっており、研究成果は本年11月京都市で開催される第29回世界病理臨床検査医学会連合会議において発表を予定致しております。

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