臨床検査に精通した地域医療の発展を担う高度医療人材を育成します

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〒036-8564 青森県弘前市本町66-1

専門科目実習紹介

医用情報機器工学実習 担当教員 野坂 大喜

医療機器は数多くの電子部品により構成されています。そのため本科目では各種検査機器および情報機器を取り扱うために必要な電磁気、情報通信、および電気・電子工学の基礎的な事柄について学習した後、臨床検査機器に用いられているセンサーなどの半導体等の医用工学知識、またデータ解析に必要なソフトウェア工学知識を学習し、電気電子工学に基づいた安全な取扱いができるための知識についても学習します。その上で、学習した電子・電気工学およびソフトウェア工学の理論に対し、実際の計測機材を用いて実測値を計測します。理論値と実測値の違いや生体信号を取得する上での注意点等を実習形式にて学習します。

臨床生理学実習 担当教員 武尾 照子

生理検査は患者さんから直接生体機能についての情報を集めて解析、診断する検査法で、循環機能検査(心電図など)、神経機能検査(脳波、筋電図など)、呼吸機能検査、画像診断検査(超音波など)と多岐にわたっています。これらの検査の原理、検査法、診断機器、結果の評価等について学習した後、本実習では、学生同士互いに検者・被検者となり各検査を実施することにより、検査法を実践的に習得するとともに結果の解析・評価について理解を深めます。また、正確な検査結果を得るために必要な患者さんとのコミュニケーションスキルについても学びます。

臨床化学検査学実習 担当教員 七島 直樹

血液中にはカルシウムや鉄などの無機物質、アルブミンやグロブリンなどのタンパク質、コレステロールやHDLなどの脂質が含まれています。これらのバランスは健康なときには恒常性が保たれていますが、疾患によって崩れることから、診断の指標になるとともに、治療を行う上での目標にもなります。 本実習では生体内に含まれるこれらの物質を定量するための検査技術を実践的に学びます。

分子生物学実験 担当教員 葛西 宏介

放射線はDNA損傷を誘発し、生体を構成する細胞に様々な影響を及ぼします。 染色体異常、遺伝子発現の変化、タンパク質発現の変化など多角的に生体応答を解析します。これらの実験を通して臨床検査で用いられている分子生物学的検査の基礎を習得します。 さらに、細胞遺伝学的被ばく線量評価法(DIC法、PCC法およびCBMN法)の検査法を習得し、各種方法の特性を理解します。 弘前大学は、細胞遺伝学的被ばく線量評価法を教育している日本国内で唯一の大学です。

尿検査学実習 担当教員 千葉 満

人体から排泄される尿や糞便には疾患のスクリーニングに有用な情報が含まれており、これらを検査することで、糖尿病や腎臓疾患、消化器系腫瘍などをスクリーニングし、早期発見や病態を把握することが可能になります。本実習では尿と糞便の検査技術について実践的に学習します。

病理組織細胞検査学実習 担当教員 渡邉 純

病理組織細胞学検査は、人体から切除(生検や手術)された組織片や、一部採取された細胞の顕微鏡標本を作製し、病理医や細胞検査士によってその標本に見いだされる病変を診断する検査法です。病理組織診断は病変の最終診断であり、これによって臨床医は治療方針を決めて患者を処置します。ですから臨床検査技師の作製する標本が不適正であるなら、細胞や組織病変の把握を困難にしたり診断の誤りを招くことになります。本実習においてはこのよな検査を担う臨床検査技師の役割と責任を自覚してもらうことと、種々の細胞・組織標本作製技術の習得、細胞診像の鏡検実習を行います。

臨床血液検査学実習 担当教員 高見 秀樹

血液中には血液細胞のほか、出血した際に止血する凝固因子なども含まれており、血液に起因する疾患としては貧血、白血病、血友病などがよく知られています。貧血といってもその原因は多種多様で、鉄不足によって生じる貧血は鉄欠乏性貧血と呼ばれ、治療には鉄剤の投与が必要となります。一方、骨髄での赤血球の製造能力に問題がある場合にも貧血は生じ、再生不良性貧血などが知られています。再生不良性貧血では進行すると骨髄移植が必要となり、貧血の種類によって異なる治療が必要となります。この実習では血液に起因する疾患を見分け、原因を探るための血液検査技術を習得します。

臨床血液学形態学実習 担当教員 高見 秀樹

血液細胞には赤血球、白血球、血小板などがあり、骨髄にはこれらの細胞の起源となる幹細胞が存在しています。白血球細胞が腫瘍化すると、成熟しない未熟な白血球細胞として増殖し、末梢血にまで現れるようになります。これが白血病で遺伝子や染色体の異常によるものとされています。この実習では白血病などの血液細胞に起因する疾患を顕微鏡で形態分析する技術を学びます。

臨床微生物検査学実習 担当教員 藤岡 美幸

近年、微生物学検査において細菌・真菌の培養同定検査、血液培養検査、抗酸菌培養、薬剤感受性試験、遺伝子診断などの自動化が進み、感染症の迅速診断に大いに貢献しています。本実習では微生物学実習での学びをさらに発展させ、実際に細菌を用いた分離・同定等の技術を習得します。

臨床免疫学実習 担当教員 伊藤 巧一

感染症や自己免疫疾患などの診断には、その疾患に関連する抗原や抗体の検出が有効な手段となります。本実習では、低感度から高感度の様々な抗原および抗体検出法の実践的習得から免疫検査法の仕組みと有効性について理解します。また、輸血前検査で実施されるABO式およびRh式血液型判定ならびに交差適合試験の技術的習得とその意義について学びます。さらに動物モデルを用いて、生体内でダイナミックに展開されるT細胞による異物の認識と排除ならびにB細胞による抗体産生について総合的に学習します。

臨地実習

専門基礎実習、専門科目実習において修得した技術を基に、本学医学部附属病医院検査部ならびに医学研究科病理学系講座において実際の業務を実習します。教員並びに臨床検査技師の指導の下、より多くの検査技術を学習するとともに、検査データの見方や判断方法について学習し、臨床検査技師としての実践的能力を習得します。